- AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルってどういう資格だろう?
- 試験対策はどうすればいいのかな?
- 効率よく勉強する方法が知りたい!
AWS認定資格の一つであるソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(SAP)は、数あるAWS認定資格の中でも最難関と言われています。
試験範囲が幅広く学習教材の種類も多くはないので、どこから手をつけてどのように勉強すればよいか分からない方も多いと思います。
そこで本記事では、AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルに合格するための勉強方法を解説していきます。
私は2021年7月に無事一発合格することができました。
その経験から、AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルに一発合格するために必要なことやコツなどの体験を交えて解説していくので、きっと参考になるはずです。
3分程度で読み終わるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
>>AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)の記事はこちら
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルとは?
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルは、AWS認定資格の中でもっとも難しい試験の一つと言われています。
AWS認定資格は、AWSクラウドの高い専門知識とスキルを認定する資格です。
AWS認定資格にはアーキテクト(設計)、運用、デベロッパー(開発)など様々な分野があります。
ソリューションアーキテクトはAWSのアーキテクト(設計)についての認定資格になります。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルの基本情報
形式 | 一択選択肢、複数選択肢 |
---|---|
時間 | 170分 |
受験料 | 30,000円(税別)/模擬試験:4,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語(簡体字) |
認定によって検証される能力(一部抜粋) | ・AWS で、動的なスケーラビリティ、高可用性、耐障害性、信頼性を備えたアプリケーションを設計し、デプロイする ・提示された要件に基づくアプリケーションの設計とデプロイに適した AWS のサービスを選択する ・AWS で複雑な多層アプリケーションを移行する |
試験範囲
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルで問われる内容は以下です。
参考>AWS Certified Solutions Architect - Professional (amazon.com)
上記を見てもらうと分かりますが、AWSアーキテクトに必要な知識やスキルが幅広く問われます。
AWSサービスはもちろんのこと、一般的なITスキルがある前提で問われるので、IT業界で実務を経験している方でないと、AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルはかなり難しいです。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルが難しい理由
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルはAWS認定資格でもっとも難しい資格の一つです。
その主な理由として次の3つがあげられます。
・試験問題のボリュームが多い
・間違いの選択肢を見つけるのが困難
・日本語の読解力が必要
試験問題のボリュームが多い
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルは、試験問題全75問、試験時間は180分と非常にとボリュームが多いです。
試験時間が180分のため、一つひとつの問題が長文であることが特徴となっています。
試験を受ける際は、まず180分集中が続くかがカギとなります
間違いの選択肢を見つけるのが困難
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルの問題は、選択肢を選ぶものになっています。
問われる問題は、要件に沿ったベストプラクティスを選ぶものがほとんどです。
ですので、正解でない選択肢も技術的にはあっていたり、実現可能なものが出てきます。
つまり、要件を実現させるためにより良い選択肢を選ばなければならないのです。
そのためには、各AWSサービスの違いや使いどころを十分に理解しなければならないのです。
AWSサービスは200以上あるので、覚えるのに苦労しました…
日本語の読解力が必要
問題はほぼすべて長文読解のようなものなので、読解力が必要になります。
読解力が無いと、問題で問われている要件がなにか分からず、間違った選択肢を選んでしまいます。
また、AWS認定資格の問題は、英語の文章を日本語に機械翻訳したような文章になっているので、読みなれていないと内容を正しく理解するのが難しいでしょう。
たくさん解いて問題になれよう!
受験前の経歴と勉強実績
受験前の私の簡単な経歴は以下の通りです。
・インフラエンジニア3年(サーバエンジニア)
・AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト取得済
・AWS経験は約1年(案件ではシステムインフラの設計・構築が主)
勉強期間は約5か月、勉強時間は60時間~70時間程度でした。
スコアは以下です。
7.5割で合格ですが、9割近く取れたので意外と余裕がありました。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルの勉強方法
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルを取得するためのおすすめの勉強方法を5ステップで解説します。
ステップ①:参考書
ステップ②:サービス別資料集
ステップ③:WEB問題集
ステップ④:Udemy
ステップ⑤:公式模擬試験
ステップ①:参考書
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルで唯一(※2021年時点)の参考書です。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルで必要な知識を練習問題とともに学べることができます。
この参考書だけでは試験に合格することは難しいですが、最初に学ぶ教材としてはとてもいい参考書だと思います。
特に試験で良く問われるAWSのアカウントや権限関連(IAM、Organizations)について理解を深めることができました
ステップ②:サービス別資料集
サービス別資料 | AWS クラウドサービス活用資料集 (amazon.com)
サービス別資料集はAWS公式HPが出している各AWSサービスの解説資料です。
BlackBeltとも呼ばれています。
サービスごとに解説しているので、分からないサービスやサービスの理解を深める際はこちらを活用しましょう。
すべてを読む必要はありませんが、問題集や模擬試験を解いていく中で分からないサービスが出てきたら、このサービス別資料集で調べて学ぶのがおすすめです。
ステップ③:WEB問題集
AWS WEB問題集で学習しよう (koiwaclub.com)
AWS認定資格対策でよく利用されるWEB問題集です。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルの問題は、7問1セットになっており、57セット(※2021年時点)あります。
一問一答形式のような形で、一問一問正解だけでなく間違いもなぜ間違いなのかを解説してくれているので、非常に良い問題集です。
個人的には前半のセット(~#30くらい)は割と本番の試験に近い印象でした。
後半のセット(#30~)は本番の試験よりも難しかったです。
ただ、かなり勉強になったので1周は勉強してみることをおすすめします。
私はすべてのセットを3周ほどしました。
ステップ④:Udemy
AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)| Udemy
Udemyで購入できるAWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル用の模擬試験になります。
全5つの模擬試験を受けることができ、何度も解くことができます。
本番試験とほぼ変わらない難易度と内容になっているので、これを使って学習することをおすすめします。
間違えた問題は、なぜ間違えたかを理解し、分からないサービスはサービス別資料集を使って確認しましょう。
私はすべての試験を80%以上取れるまで繰り返し解いていきました
(3~4周くらい解きました)
ステップ⑤:公式模擬試験
AWS公式HPが出している模擬試験です。
値段は4,000円(税別)で、20問出題されます。自身のPCから受講することができます。
実際の問題と同等の問題が出てくるので、1度受けることをおすすめします。
ただし、解答を見ることができず、点数しか分かりません。
なので、復習をする場合はスクショ必須です。
ステップ⑤まで解説していきましたが、基本的には
問題を解く→解説を読む→なぜ間違っていたのかを調べる
の繰り返しだと思います。
試験範囲が広いのでかなり苦労しましたが、試験ですので1つずつ着実に勉強していけば受かります。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル対策のポイント
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル取得に向けた勉強の中で、対策のポイントをここでは解説していきます。
長文読解になれること
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルでは、大量の長文を解かなければなりません。
試験時間も180分と限られているので、普段の学習から問題を解くスピードは意識しておきましょう!
なお、本番での試験では分からない問題はスキップして後回しできるので、1問につきどのくらい時間をかけていいかを事前に決めておくと良いです。
類似のAWSサービスの違いを抑える
類似のAWSサービスが選択肢に出てきて回答に悩む問題が良く出てきます。
例えば、
・RDSとAuroraとDynamoDB
・KinesisとSQS
・SFWとStepFunction
など
類似のサービスについては、サービス別資料集などを読んでしっかり理解していきましょう。
解説で理解できないものは追加で調べる
WEB問題集やUdemyなどで勉強してく中で、解説を読んでも理解できないものも出てくるはずです。
そのようなときはサービス別資料集を読んだり、実際にAWSで触ってみて理解を深めていきましょう。
個人的にはAWSで実際にサービスを触ってみるのが理解しやすいと思います
体調管理は万全に
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルは体力も必要な試験です。
180分という長い時間問題を解き続けないといけないため、集中力を維持できる体力が必要なんですね。
しっかりと体調を整えてから本番試験に挑むようにしましょう!
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルの合格を目指そう!
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルは、数あるAWS認定資格の中でも一番難しいです。
ですが、しっかりと対策して勉強すれば取れない資格ではないです。
今回紹介した勉強方法を参考にぜひAWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルに挑戦してみてください!