本記事では、インフラエンジニアに必要なスキルを技術面とヒューマンスキルの両方から解説していきます。
実際にインフラエンジニアとして業務を行う中で、得られた経験や必要と感じたスキルを交えて解説するので、インフラエンジニアとして必要なスキルを身につけたい方はぜひ最後まで読んでみてください。
インフラエンジニアの取り巻く環境と技術トレンド
近年、IT業界の技術トレンドの移り変わりは激しくなっています。特にAI、ビックデータ、IoTなどの新しい技術が急成長し、生活の中で活用されてきています。
インフラエンジニアもこのようなIT技術のトレンドの変化に沿って、求められるスキルも変わってきています。
特にインフラエンジニアに関係してくるIT技術はクラウドです。
オンプレミスが主流
これまで:オンプレからクラウドへシフト
これから:
▼国内クラウド市場 実績と予測
参考:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=434
システムインフラは“オンプレミス”から“クラウド”へのシフトが増加することは間違えないでしょう。
このような技術の移り変わりに合わせて求められるスキルも変わってくるので、インフラエンジニアも変化に柔軟に対応していくことは不可欠です。
インフラエンジニアに求められるスキル
インフラエンジニアに求められるスキルは、「技術系」と「ヒューマン系」の2つの面から解説していきます。
技術系のスキル
サーバのスキル
サーバはWindows、Linuxが主流なので、これらの知識やスキルが必要です。
特にサーバ寄りのインフラエンジニアの場合は、コマンドなどで使いこなせるようにならなければなりません。
ネットワークのスキル
ネットワークの概念や基本的な知識やスキルは必須です。特にネットワーク寄りのインフラエンジニアの場合は、Ciscoなどの特定ベンダのネットワーク製品を扱うスキルが求められます。
インフラ設計のスキル
インフラの構築を担当するインフラエンジニアにとっては、設計スキルが求められます。設計スキルの習得は難易度が高いと感じる方が多いかと思いますが、ある程度決まったパターンもあるので、書籍などで学ぶこともできます。
プログラミングスキル
サーバ内でバッチやシェルと呼ばれるプログラムの構築をすることがあります。また、最近だとInfrastructure as Code(IaC)でインフラをコード化する機会も増えているので、簡単なプログラミングスキルも求められます。
クラウドスキル
近年、システムインフラはクラウドで構築することが主流になってきています。今まではオンプレミスでも構築や保守・運用スキルがあれば大丈夫でしたが、AWSやAzureといった主要なクラウドでの知識やスキルが今後さらに求められてきます。
ヒューマン系のスキル
ヒアリング・提案スキル
顧客の要望をヒアリングして要件を満たすインフラの提案をする機会がある場合は、ヒアリングスキルと提案スキルは必要になります。非機能要件などを落とし込む際に顧客の要望とのズレが生じやすいので、これらのスキルは身につけていきましょう。
マネジメントスキル
リーダー以上のインフラエンジニアを目指すうえでは必須のスキルです。マネジメントは各工程で必ず求められるスキルです。
問題解決スキル
障害やトラブルが発生した際には原因の究明や対処方法など行います。その際に大切なのは、冷静かつスピーディーに対応できる問題解決スキルです。インフラエンジニアだけでなく、様々なITエンジニアに求められるスキルです。
ドキュメンテーションスキル
作業手順書や障害対応報告書などドキュメントを書く作業も多いので、誰がみても理解できるドキュメントを作成するスキルが求められます。
インフラエンジニアに求められるスキルを身につけるためには?
「技術系」と「ヒューマン系」の2つの面からインフラエンジニアに求められるスキルを解説していきましたが、どちらも現場で身につけるのが一番早いです。
しかし、現場でしか身につけられないのかというとそうではありません。書籍などで学ぶこともできます。
ヒューマン系に関しては、書籍等で勉強するのが良いと思います。
技術系に関しては、教材を使って実際に自分の手で動かしてみるのが、効率の良い勉強法です。特にAWSやAzureといったクラウドは個人でも簡単に利用できるので、上手く活用してスキルを身につけていきましょう。
インフラエンジニアが効率よくAWSを勉強する方法は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
インフラエンジニアに必要なスキルとは?:まとめ
今回はインフラエンジニアを取り巻く環境や技術トレンドから、「技術系」と「ヒューマン系」の2つの側面で、求められる知識とスキルを解説していきました。
インフラエンジニアはサーバやネットワーク、開発や保守・運用などそれに携わるかによって求められるスキルは変わってきます。
自分がどのようなものに携わりたいかやキャリアプランに沿って必要なスキルを習得していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。