近年、コロナ渦ということもあり、リモートワーク(在宅勤務)が浸透してきました。
特にITエンジニアはリモートワークしやすい職種として、人気が出てきています。
その中でも、システム基盤を扱うインフラエンジニアはリモートワークがしずらい職種と言われています。
しかし、そんなインフラエンジニアでもリモートワークすることが可能になってきました。
そこで、本記事では、インフラエンジニアがリモートワークするための方法や必要なことについて解説していきます。
実際に私は、現役インフラエンジニアとしてほぼフルリモートで働いているので、参考になると思います。
これを読めば、どうやってリモートインフラエンジニアになるのかが分かるはずです。
インフラエンジニアはリモートワークできるのか?
ITエンジニアにも様々な種類がありますが、システムのインフラを担当するインフラエンジニアは、従来では、リモートワークが難しい状況でした。
なぜなら、システムのインフラが企業のデータセンター内(オンプレミス)に構築されていたため、現場でしか業務を行うことができなかったからです。
しかし、クラウドの発展により、その状況が変化しました。
近年、クラウド普及の増加により、クラウド上にシステムを構築する企業が増えてきました。
クラウドは基本的にインターネットを介して利用するものなので、インフラエンジニアでもリモートワークが可能となってきているのです。
クラウドの普及は今後さらに拡大していくと予測されているので、インフラエンジニアのリモートワークはさらに浸透していくでしょう。
参考:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=434
クラウドスキルを身につけないと難しい現状
クラウドの普及によって、インフラエンジニアがリモートワーク可能になったということは、逆を言えば、クラウドスキルが無いとリモートワークができないということです。
そして、リモートワークの有無だけでなく、現状維持のままのインフラエンジニアは、仕事がどんどんなくなっていく可能性があります。
なぜなら、先ほども述べた通り、クラウドが普及することで、オンプレミスで構築されたシステムが減少してくからです。
IT業界全体に言えることですが、ITエンジニアとして生き残るためには、市場から求められ、なおかつ時代の流れに沿ったスキルを習得する必要があります。
システムインフラのクラウド化が進む中で、インフラエンジニアもクラウドスキルを身につける必要があります。
・クラウドの普及でインフラエンジニアもリモートワークが可能に
・クラウドの普及はさらに増加するので、食いっぱぐれないためにもクラウドスキルは身につけるべき
インフラエンジニアのリモートワークでのメリット
インフラエンジニアがリモートワークになる際のメリットは、主に以下の3つです。
・寒いデータセンター作業からの解放
・通勤時間が無くなり、ストレスが削減
・ワークライフバランス向上
寒いデータセンター作業からの解放
従来のインフラエンジニアは、その現場のデータセンターで作業することがありましたが、その作業から解放されます。
データセンターでは、サーバやネットワーク機器から熱を抑えるために、空調によってかなり寒い状態になっています。
夏はいいですが、冬はかなりつらい環境なので、体調を崩す人も多いでしょう。
そうした、環境での作業がなくなるので、リモートワークによって、体調面でも良い面があります。
通勤時間が無くなり、ストレスが削減
リモートワークで働くことができれば、毎日満員電車に乗って時間をかけて出社する必要がなくなります。
これによって、出社や帰宅の時間が無くなり、それらに伴うストレスが軽減されます。
更にリモートワークにより、自分の都合に合わせて仕事ができたり、スーツに着替える必要もなくなるので、そういったストレスからも解放され、精神的に余裕が生まれます。
ワークライフバランス向上
ワーク・ライフ・バランスとは「仕事と生活の調和」と訳します。仕事と生活双方の調和を実現させるということです。
リモートワークという働き方によって、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実践することができます。
例えば、都内に会社があっても、リモートワークが中心ならどこにいても変わらないので、地方に移住してそこを拠点に生活するというライフスタイルも手に入れることができます。
育児や介護との両立も可能となり、仕事と生活をうまく調和させることができます。
実際に厚生労働省が発表している「テレワークではじめる働き方改革 テレワークの導入・運用ガイドブック」によると、テレワークを利用している約半数の人が、家族と過ごす時間、育児の時間が1時間以上増えたと回答しています。(出典元:厚生労働省「働き方・休み方改善ポータルサイト」)
インフラエンジニアのリモートワークは、時間面・精神面・体調面での余裕をもたらし、ワークライフバランスの向上させるのです。
インフラエンジニアのリモートワークでの注意点
インフラエンジニアのリモートワークは、良い面がたくさんありますが、その反面、注意すべきこともあります。
・コミュニケーション不足
・自己管理(タイムマネジメント)
コミュニケーション不足
リモートワークだと、直接的なコミュニケーションの機会が減ってしまいます。
インフラエンジニアの業務は、基本的にチームで行うことが多いので、コミュニケーション不足になると、作業が進まない、手戻りが起きてしまうなど、業務に支障をきたしてしまう可能性があります。
また、直接的にコミュニケーションが取れないことで、不安に感じる人も多く、リモートワークに対してネガティブになってしまう方もいます。
1日1回はテレビ会議を行って対面で会話するなど、コミュニケーションルールを定め、チャットツールなどを活用することで、このようなコミュニケーション不足は解消することができるでしょう。
自己管理(タイムマネジメント)
リモートワークのデメリットは、仕事とプライベートの境界線が曖昧になってしまうということです。
曖昧になることで、勤務時間が長引いてしまったり、作業効率が低下してしまうケースが考えられます。
そのようなことが続くと、仕事に対するモチベーションが低下してしまいます。
始業時や退勤時の時間を報告する、タスクとその期限を明確化してチームメンバーと共有するなどをすることで、それらを改善することができるでしょう。
リモートインフラエンジニアになるために必要なスキル
インフラエンジニアがリモートワークできるようになるためには、まずはクラウドインフラを扱うためのスキルを身につけなければなりません。
Amazon Web Services(AWS)、Microsft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などを触ったことがない方は、まずは個人のアカウントを作成し、無料枠の中で、簡単なシステムインフラを構築してみるのがおすすめです。
どのクラウドスキルを身につければ良いか迷っている方は、AWSを学習することをおすすめします。
AWSはクラウドのデファクトスタンダードと言われているので、AWSスキルを身につけることができれば、AzureやGCPといったクラウドスキルを身につけることが容易です。
効率よくAWSスキルを身につけるための学習手順は以下の記事で解説しています。
>>【5ステップで解説】インフラエンジニアが効率よくAWSを勉強する方法
リモートインフラエンジニアになる方法
今の現場や会社でリモートワークができないのであれば、転職またはフリーランスとして独立するしかありません。
AWSスキルは需要があり、単価も高めです。
AWSを使った案件では、未経験でも月単価50万円というのもあり、2~3年ほどの経験を積めば当たり前のように月単価80万円になることができます。
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特にAWSスキルを身につけていれば、さらに高単価案件も十分可能でしょう。
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リモートワークができるようになれば、時間的、精神的、身体的にも余裕が生まれ、ワークライフバランスを向上させることができます。
実際に私もインフラエンジニアとしてリモートワークをするようになって、やりたことの時間が増え、家族と過ごす時間も増えたので、生活が充実になりました。
クラウドスキルを身につけることで、リモートワークが可能となり、あわせて単価も上げることができるので、インフラエンジニアはクラウドを学んで損はしません。
クラウドスキルを身につけて、あなたが思い描くキャリア、ライフスタイルを手に入れましょう。