Webシステム開発するためにプログラミングを勉強している方はいると思いますが、それだけではWebシステムを開発することはできません。
Webについての基礎的なIT知識を学び、全体像を把握する必要があります。
Webシステムの構成やWeb通信の仕組みは、プログラミングと違い、とても範囲が広く複雑なので、挫折する方は多いです。
本記事では、そんなWebシステム開発をする上で必要なITの基礎知識についてを7ステップで解説していきます。
初心者にぜひ理解してほしい最低限のことを分かりやすく解説しているので、ここでしっかり理解していきましょう。
【ステップ0】システム開発においてWebの基礎知識が必要な理由
Webシステム開発を行う上でプログラミングは必須なスキルです。
しかし、それと同じくらいWebシステムの基礎となるIT知識や仕組みを理解ことは大切です。
せっかくアプリケーションを作っても、Web上に公開できなければ誰にも使ってもらえません。
私も最初は全く理解できず、「なんだこれ」という状態でしたが、一つずつ学んでいきある程度の知識を身につけることができました。
これから紹介するのは、この経験を活かして初心者でも分かるような内容にしています。
もちろん最低限のことをピックアップしているので、ITの基礎知識の一部になりますが、これらを理解することができれば、これから知らないことが出てきてもスッと頭に入ってくるようになるのではと思います。
とても大切な部分になるので、最後まで頑張りましょう。
【ステップ1】システムインフラや「そもそもシステムとは」という部分を理解する
そもそもシステムとは何でしょうか?
システムとは簡単に表すと、
システム = アプリケーション + システムインフラ
です。
アプリケーションは、プログラミングして作ったプログラムのことです。
システムインフラは、プログラムを動かすための土台です。
システム開発を行う上で、システムインフラの最低限の基礎知識は学ばなければなりません。
システムインフラは、
システムインフラ = ハードウェア + OS + ミドルウェア
というように構成されています。
「ハードウェア」、「OS」、「ミドルウェア」については以下の記事で解説しているので、こちらで学習しましょう。
▼Webシステムの全体像を理解するためのステップ
- アプリケーション(ソフトウェア)の概要
- システムインフラの概要
- ハードウェアの概要
- OS(オペレーティングシステム)概要
- ミドルウェアの概要
【ステップ2】Webサーバの仕組みと役割を理解する
Webサーバとは、インターネット上で公開させれているHTMLファイルや画像などのコンテンツを提供するサーバです。
つまり、Webサイトを見ることができるのは、このWebサーバのおかげなのです。
Webサーバについてはこちらの記事で詳細を解説しています。
>>【サーバの基本】Webサーバとは?分かりやすく解説します!
そんな方はこちらの記事をどうぞ。
▼Webサーバを理解するためのステップ
- Webサーバの仕組み
- Webサーバの種類
【ステップ3】APサーバの仕組みと役割を理解する
APサーバ(アプリケーションサーバ)とは、プログラムなどの動的コンテンツ(アプリケーション)を動かすためのサーバです。
基本的にAPサーバはWebサーバとセットで使用します。
また、DBサーバと連携させることで、より良いシステムを構築することができます。
APサーバについてはこちらの記事で詳細を解説しています。
>>【サーバの基本】APサーバとは?Webサーバとの違いや役割を解説
▼APサーバを理解するためのステップ
- APサーバの仕組み
- APサーバの役割とWebサーバとの違い
- APサーバの種類
【ステップ4】DBサーバの仕組みと役割を理解する
DBサーバ(データベースサーバ)とは、アプリケーションで使用するデータの管理・操作を行うためのサーバです。
アプリケーションと連携し、データのやり取りを行えるようにすることで、アプリケーション側で様々な機能を実装することが可能になります。
例えば、みなさんが良く使っているWebサイトの一般的な機能である「ログイン機能」や「検索機能」は、アプリケーションとデータベースが連携しているから実現できる機能なのです。
DBサーバについてはこちらの記事で学習していきましょう。
>>【サーバの基本】DBサーバとは?役割や種類を初心者向けに分かりやすく解説!
▼DBを理解するためのステップ
- DBサーバの役割と仕組み
- DBサーバとAPサーバを分ける理由
- DBサーバの種類
【ステップ5】Webシステムの仕組みを理解する
Webシステムは、Webサーバ、APサーバ、DBサーバの3つを合わせた構造が一般的です。
この構造をWeb3層構造と言います。
ブラウザからリクエストを受けとったWebサーバが、APサーバとDBサーバを連携して処理を行いその結果をWebサーバがブラウザに返す仕組みになっています。
Web3層構造についてはこの記事で解説しています。
>>【Webシステムの基本】クライアントサーバシステム&Web3構造の仕組みとは
▼Webシステムの仕組みを理解するためのステップ
- 一般的なWebシステムの仕組み
- クライアントサーバシステムとは
- Web3層構造とは
【ステップ6】Web通信の仕組みを理解する
Webシステム開発を行う上でWeb通信の理解は必要不可欠です。
Web通信の概念については、特に初心者には難しいと感じる方は多いでしょう。
Web通信について図を交えて解説している記事があるので、こちらを参考に学習して理解していきましょう。
>>【図解】Web通信(HTTP通信)の仕組みとは?初心者にも分かりやすく解説!
▼Web通信の仕組みを理解するためのステップ
- IPアドレスの概要
- ポートの概要
- HTTP/HTTPSの概要
- ドメイン・DNSの概要
【ステップ7】さらにWebについての理解を深める方法
ここまでの6ステップをこなせば、システム開発におけるWebの基礎知識についてある程度理解できたのではないでしょうか。
しかし、冒頭でもお話しした通り、ここまでは最低限の知識です。
さらに理解を深めたい方は書籍で勉強するのがおすすめです。
こちらの記事では、初心者向けの方がWebの仕組みを理解できるおすすめの良書を紹介しています。
私もこれらの本を参考に理解を深めることができたので、みなさんもぜひ参考にしてみてください。
>>【プログラミング初心者必見】Webの仕組みを理解するための入門書4選
Webシステム開発におけるITの基礎知識を理解しよう:まとめ
今回は、Webシステム開発におけるITの基礎知識を理解するための手順を7ステップで解説していきました。
それぞれの詳しい内容は、各項目の関連記事を読んで理解してもらえればと思います。
正直、ここまで理解するのにも難しいと感じる方はいらっしゃると思います。
実際に難しいです。(私も身をもって経験しています)
もし、ここまで理解するのにも難しいなと感じている方は、プログラミングスクールの利用も考えてみましょう。
プログラミングスクールを使えば、講師やメンターに分からないところを質問できるので、独学よりも圧倒的に早くスキルアップできます。
無料で体験できるプログラミングスクールも多くあるので、まずは話を聞いてみるのがいいんじゃないかと思います。
Webの基礎知識を理解しないで、システム開発をすることはできません。
とはいえ、諦めてしまうのももったいないので、ここで自分に投資し、スキルアップを目指すというマインドが大切だと思います。
Webの基礎知識を理解して、ぜひ自分のWebシステムを作ってください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。